近畿大学との共同研究成果を美容皮膚科学会にて発表、優秀演題賞を受賞

ナリス化粧品は7月12~13日に開催された第32回 日本美容皮膚科学会・学術大会において、近畿大学医学部奈良病院皮膚科の山田秀和教授との共同テーマである「共焦点レーザー顕微鏡により観察された真皮乳頭突起構造と皮膚性状の相関解析」について発表し、優秀演題賞を受賞しました。日本美容皮膚科学会は美容皮膚科学全般に関する研究および、その研究成果の普及を目的とした学会で、皮膚科医を中心に約1,900名を擁する学会です。学術大会は毎年開催され、今回は約50演題の研究成果が発表されました。そのうち優秀演題賞は5演題が選ばれています。

図1

 

 

 

本研究は、加齢により平坦化することが知られている真皮乳頭突起(以下 乳頭突起)に着目し、水分量・バリア機能・色・角層細胞面積といった様々な皮膚表面性状との関連を評価することで、新たなアンチエイジング法の創出を目的としたものです。乳頭突起は表皮と真皮の間に存在する凹凸構造で、皮膚の機能に重要な構造であると考えられていますが、皮膚表面性状との関連性は不明な点が多かったのが実情です。今回、20代~60代の女性33名を被験者に、頬・法令線・目尻の顔面3カ所(露光部)と上腕内側(非露光部)の乳頭突起構造と同部位の皮膚表面性状を調査、それぞれの関連を評価しました。

 

 

 

 

グラフ1

その結果、乳頭突起構造と皮膚表面性状の関連性は露光部と非露光部で異なり、露光部における乳頭突起構造は皮膚色・角層水分量・角層細胞面積に関係しており、非露光部では皮膚色に関連していることが分かりました。中でも、乳頭突起数が減少すると角層細胞面積が増加し、乳頭突起上端までの深さが深くなると角層水分量が低下することが分かり、乳頭突起構造が皮膚機能と関連していることが示唆されました。また、目尻部に乳頭突起を有する被験者はシワの総面積が少ない傾向を示すことも分かりました。

 

本研究では、角層水分量や皮膚色など簡便に測定できる皮膚データから乳頭突起構造を推測する方法も見出せたため、より適切なカウンセリング法の開発にもつながると期待しています。また今後はより深い研究を進めることで、新たなアンチエイジング理論が搭載された製品の開発を目指します。

 

 

 

【参考資料】

■共焦点レーザー顕微鏡とは図2

一般の顕微鏡とは異なり、厚い試料でも一部にピントを合わせた画像を得ることができる顕微鏡です。そのため皮膚にレンズを当てるだけで、右図のように皮膚内部の乳頭突起断面を白い円形として観察することができます。

 

■近畿大学医学部奈良病院

「近大マグロ」などで有名な近畿大学の医学部に属する総合病院で、最新システムを備えた高度医療機関をめざし1999年に開院しました。先進的な医療機器と、臓器や疾患別の内科系・外科系専門医のチームワークにより、スピーディかつ的確・安全な高度医療を行なっています。今回の研究は、皮膚科の教授であり近畿大学アンチエイジングセンターの副センター長を併任されている山田秀和教授と共同で行ないました。